こんにちは。前回の記事から引き続きIFFTのお話になります。

今回はあまりお店のことというよりはIFFTをザクッと見た感想のようなお話になるかと思いますのでご興味ある方はそのままスクロール・スワイプお願いいたします。

今回の見本市のディレクターとしてSUPPOSE DESIGN OFFICE Co., Ltd.がディレクションを行っていました。代表の谷尻誠さんは私が大好きな建築家のひとりでありますが、この方をディレクターに選んでいるあたりイベントの先進性といいますか、先を見据えているなという感じがします。

そして今回の特別企画として「Office-UP」と「UpCycle」の企画ブースがありました。Office-UPはいわゆる職場、働く場所のスタイルの提案ということで大手メーカーのオカムラを筆頭に各メーカーがこれからのオフィス空間の提案を行っていました。なかなか人気のブースで人が絶えず往来していたので諸々の都合で写真掲載はできないのですが、昨今の働き改革というムーブメントから、仕事時間や、休日日数、などのソフト面の改革だけでなく、働く空間そのものの見直しも始めている企業が増えてきているとオカムラブースのスタッフの方がおっしゃってました。今まで住宅用の家具をメインに作っていたメーカーも今年はオフィス向けの提案なんかも行っていたので注目度の高さを感じました。オフィス向けの家具ってなに?っていう話なのですが、今までは「耐久性」という部分を意識したものが多かったですが、今は「見た目」と「機能」の両立に力を入れているように感じました。耐久性やメンテナンス性を意識するとどうしても金属素材が優位になりますが展示されていた物のほとんどは木をふんだんにつかった一見するとオフィス家具には見えないスタイリッシュなものが多かったです。また、スタイリッシュだけでなくコンセントタップや、おくだけでスマートフォンを充電できる天板であったり、収納スペースがあったりと、機能面も「なるほど」と思える仕組みのものが多かったです。「仕事で必要なツールにすぐにアクセスできるようになるだけで働く時間は短縮できる。結局のところ「整理整頓」をしやすい家具がオフィスには必要ですね。」と展示ブースの方のお話。

青山スタジオの多くは住宅向けの家具が展示されていますが別に住宅という枠にとらわれないでいろいろな場面で使えそうな家具も多くあるのでこの辺は提案力だなと今回のIFFTで強く感じました。実際過去には自営業されている方でリビングハウスの家具を職場で使うということでご購入された事例もありますので可能性は広いなと感じました。

Office-UPブースにALLPRESSのエスプレッソも飲めるあたりもよかったです。自宅で使用している豆はALLPRESSです。おすすめです。

もう一つの「UP-cycle(アップサイクル)」というのも非常に関心がありまして、画像に細かくそのことについて書いてありますが、読めないので要約しますと、「製品製造時の廃棄物など、本来役に立たない、または不要な製品を、より良い材料または製品に変換する事」といった感じでしょうか、「リサイクル」とはまた違う視点の資源の再利用です。

わかりやすい展示だとこちらでしょうか。お子様の成長で使われなくなったプラレールのレールをハンガーにしています。本来使わなくなって捨てられるものが新しい用途として使われるという試みをアップサイクルというようです。

本来は産業廃棄物のようなものをアップサイクルするという認識はあったようですが。プラレールのような身近なものをアップサイクルで活用できますよというのがアップサイクルの親近感、身近に感じる事ができる良い展示でした。こちらは商品というわけでなくクリエイターなどがアップサイクルの提案ということで展示されていました。

家具は季節感や流行というのがそこまで大きくでない商品ですが、その時代によって必要とされる家具というのは変化してきたのかなと思います。今回のOffice-Upでは働き改革の流れの中でオフィス家具の重要性を知る事ができたし、アップサイクルでは環境問題という大きくざっくりしたグローバルな問題を個人単位で理解、実践できるような展示や説明を聞く事ができました。

IFFTは「半年先のライフスタイルマーケットを共創する場」と題していましたが、それを現場でヒシヒシと感じる事ができたとても良い見本市でした。引き続きこういった見本市の参加レポートは書いていこうと思いますのでぜひご覧ください。

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